院長・スタッフブログblog

意外に知らない唾液の働き(2)

まだまだあります。唾液の働き!

味覚

私たちの食事は栄養と取り込む為だけではなく、その料理を味わうことで食事を楽しんでいます。これは、食べ物に含まれる味物質が、唾液の中に溶け込み、舌の味覚受容器(味蕾)に届けられることで、味を感じることができるからです。しかし、唾液がないと、味物質がきちんと味蕾に届かないので、本来の味がわからなくなるという“味覚障害”に陥ってしまうことも。

緩衝作用

唾液は虫歯ともとても深い関係があります!!

歯は骨よりも硬いものですが、酸には弱いのです。なので、食事をするとその糖を栄養にバイ菌が酸を出すことで、歯が溶かされ、むし歯になるというのが虫歯ができる一連の流れ。

普段は中性(pH7くらい)のお口の中も、食事をすると酸性へ傾き、pH5.5以下になると歯は溶け始めてしまいます。食事をしてお口の中が酸性になる事は避けられませんが、少しでも中性に戻るよう唾液が中和しているのです。

梅干などの酸っぱいものを食べると唾液が多く出ますよね?これは酸性に傾いたお口の中を中性に戻そうとするためなのです。

再石灰化作用

歯の表面は硬いエナメル質が覆っていて、その硬さは水晶などに匹敵するほど。

そんな歯も酸には弱いため、酸性の状態か続くと歯の成分がどんどん溶け出していきます(=脱灰)。

そのまま溶解すると虫歯が進行しますが、唾液にはエナメル質の主成分であるハイドロキシ・アパタイトが含まれており表面を常に修復(=再石灰化)してくれることで、歯の表面を再生し虫歯を防いでいます。

抗菌作用

口腔内には良い菌・悪い菌を含め、沢山の細菌が存在しています。

その数はおよそ1グラム中に10の11乗程度にもなります。簡単に増殖しないように、唾液のもつ抗菌作用で細菌の増加を抑えているのです。

このように唾液は食事や、虫歯、歯、身体のために沢山の働きをしている、縁の下の力持ちのような存在です。唾液の分泌は、15歳がピークと言われていて、30代を境にして次第に分泌量が減少し、 70代を超えるとピーク時の1/3まで減少してきます。

経年につれて分泌量は減ってくるのは仕方ないことですが、だからこそ、よく噛んで分泌量を増やしたり、お口が渇かないよう水分補給したりといつのも習慣にひと工夫するだけで、お口の環境はとても変わりますよ^^