院長・スタッフブログblog

「歯ぎしり」「噛みしめ」の癖を生活習慣で治しましょう

皆さま、こんにちは。東京都中央区新富の榎本歯科医院、副院長の榎本泉です。

夏の疲れが出やすい季節となりましたが、「夜、歯ぎしりをしている」とご家族の方に言われたことはありませんか?。また、朝起きた時にあごがだるく、凝ったような疲れを感じることはありませんか?

「歯ぎしり」や「噛みしめ」は、決して特別なことではありません。誰もがしている一種の「くせ」と考えてもよいでしょう。

しかし、ひどくなると時には様々な問題を引き起こします。

 

今回は、「歯ぎしり」についてその種類と、対処法についてお話いたします。

「歯ぎしり」は、実は3タイプに分かれています。

グライディング

これは、一般的に「歯ぎしり」と呼ばれていて、ギリギリと上下の歯をすり合わせるタイプです。日中あるいは就寝時などに無意識に行われる習癖で、ギリギリと音が聞こえます。そして、歯や顎の関節などに大きな力がかかるので、症状が進むと歯が大きくすり減ったり、顎に痛みを感じたりすることがあります。

クレンチング

これは、一般的に「噛みしめ」と呼ばれていますが、上下の歯を強くグーッと噛みしめるタイプです。例えば、日中、パソコンなどの画面を長く見て作業していたり、過度に集中していると、無意識に「噛みしめ」をする方が多いようです。そのため、顎に痛みを感じたり、上下の歯の噛みあう面がすり減ったりすることがあります。

タッピング

これは、上下の歯を合わせてリズミカルにカチカチと音を立てて鳴らすタイプです。グラインディングやクレンチングと比べると、歯や顎への影響は少ないですが、これも歯ぎしりの一種です。

 

では、このようは「歯ぎしり」は私たちの体にどのような影響を与えるのでしょうか。

1.歯へのダメージ

歯の摩耗、歯や根の破折、歯がしみる、噛むと痛いなどの症状が出ることがあります。

2.歯周組織へのダメージ

歯肉炎、歯周病を引き起こすきっかけとなることがあります。

3.顎関節へのダメージ

歯ぎしりがひどいと、顎関節症あるいは開口障害を起すことがあります。

4.全身へのダメージ

肩こり、腕のしびれなどが生じる場合があります。

5.その他

舌痛症、倦怠感などの症状が出ることがあります。

もちろんこれらのすべてが「歯ぎしり」が原因というわけではありませんが、無用な癖はなくしておいた方が良いでしょう。

 

では、どのようにしたらこの「歯ぎしり」を改善できるのか、その方法についてご紹介いたしましょう。

1.まずは、日中の気づきから

仕事中や勉強中など、何かに夢中になっているとき、ふと気がつくとグーッと噛みしめていたりすることはありませんか?。

そんな時には、肩を上下させ、首から上の力を思い切り抜いて頬の力を抜き、歯を噛み合わせないようにしましょう。

2.お布団に入ったら何も考えないようにしましょう

お布団の中は眠るだけのところと決めましょう。もし、どうしても考えることがあれば一度お布団から出て考えるようにしましょう。

3.眠る前のトレーニングをしてみましょう

まず思い切り噛みしめます。そして1~2秒後にフッと顎の力を一度に全部抜きます。そうすると歯が噛み合うことなく、歯と歯の間にわずかに隙間ができます。この状態がリラックスできている良い状態です。

 

上下の歯が接触している時間は、食事や会話など一日で平均20分以下と言われています。

ぜひ、ご自身で「歯ぎしり」や「噛みしめ」を感じられた時は、一呼吸してリラックスし、ストレスのない生活を心がけていただきいと思います。