院長・スタッフブログblog

新富町について

皆さんは「新富」という町を御存知でしょうか? 実は、東京都の中央区にあります。 中央区を知らない方はいないと思います。

東京駅

銀座や日本橋といったデパートがある商業地、魚河岸がある築地、ベイサイド、リバーサイドと呼ばれる新進の高級住宅地がある佃・月島・勝どき、晴海、東京駅がある八重洲などはきっと知られていることと思います。

銀座

 銀座4丁目の和光  場外市場近くの築地本願寺  佃地区に架かる中央大橋 では、この有名な中央区にある新富という町について、ご紹介したいと思います。 「新富」という名称ですが、英語に直訳すれば「New rich city」です。とてもカッコいいです。しかし、Wikipediaによると「当地域は江戸時代には武家地であった。・・・地名の由来については、旧来からの大富町に対して付けられたという説と、新島原と大富町からそれぞれ一字をとったという説がある。」とのことで、当て字のようです。 少し残念ですね。しかし、この新富町で生まれて、小学生まで住んでいた私の父の話によると、今では想像もつかない程に華やかな街並みのようでした。「粉白粉にまみれて、育った」と言っており、街には数件の料亭があり、芸者さんが行き交い、そして、新富座という歌舞伎などの演劇が開催された劇場までありました。

歌舞伎座

また、魚河岸で働く人が多く住んでいたこともあり、朝早くから忙しなく、灯が消えることがなかった、家に鍵を掛けたことがなかったと言っていました。

 新富座は現在の税務署にありました。 (当院の隣)  新富座の風景  平成通りからの新富座と現在の税務署 98歳で亡くなられた患者様のお話です。

歌舞伎

生まれてから亡くなるまで新富町で過ごされた方でもともとは呉服屋さんでした。きっと、地元への愛、新富町への思いは大きいものだったでしょう。 生前、往診に行った際、お部屋の前に暖簾が掛っていて、そこに「志む富」と書かれていました。この町の変化をどのように思われていたかは不明ですが、「人が住まなくなったのは、駄目ね。町が廃れるね。」とおしゃっていました。最近では、マンションが少しずつ建設されてきています。 住む人も少しずつ増えていくことでしょう。これから変化していくこの地で私も「志を持って、生きていきたい」と思っております。