皆さまこんにちは。東京都中央区新富の榎本歯科医院、歯科衛生士の緑川です。
コロナ禍での生活が続き、マスク生活が当たり前の日々になってしまいましたね><
皆さまはマスクをしていると、ふとした時に自分の息のニオイが気になることはありませんか?「毎日ちゃんと歯磨きしてるのになんで??」と思う方もいらっしゃるかと思います。
今回はマスクをすることで口臭が気になってしまう原因をいくつが挙げていきます。
1. マスク内に呼気が充満するため
マスクをしていると、口から吐いた息を鼻から吸い込む量が多くなります。そのため、自分の口臭を自覚しやすいのです。その他としては、無意識のうちに口呼吸になってしまいマスクの中で呼気が充満して口臭を感じている可能性があります。
2. 長時間のマスク装着にストレスを感じている
慣れないマスク着用が続いてくると、ストレスが溜まるという方もいらっしゃると思います。ストレスを感じると、自律神経に問題が起きて結果的に口臭が起こる場合があります。
マスクで自分の口臭に気づいたとしても、必ずしも周りの人も感じているという訳ではありません!口臭が周囲の人まで届く距離はおそよ30cmとされているので普段のコミュニケーション時にはそこまで口臭の心配は大丈夫かと思います^^ただ、口臭の原因には細菌やストレスが関係しているので、改善できることはしっかりと対策していけると良いと思います。
では、まずは口臭の原因を確認していきましょう^^
口臭の原因
1. 口腔(口の中)が原因
歯周病や虫歯、歯垢や食べカスなどによるもの
2. 全身の病気が原因
鼻やのど、呼吸器、消化器などの内臓における疾患によるもの
3. 飲食物、嗜好品が原因
ニンニク、ネギ、アルコールなどの臭いの強い食べ物、タバコによるもの
4. 生理的口臭が原因
朝起床時、空腹時やストレス時など唾液の分泌量低下に伴う口内細菌の増加によるもの
等が挙げられます。
口臭は胃腸原因と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はほとんどの場合、口臭の原因は口の中の細菌によって発生しています!
口臭の原因が細菌により発生しているのであれば、口の中の細菌の数をいかに抑えるかが口臭対策のポイントとなります!
口臭を防ぐポイント
1. 日々の歯磨き
毎日の歯みがをしっかり行うことが大切です。特に寝ている間に口内細菌が繁殖しやすい環境になるので、夜寝る前の歯みがきは丁寧に行いましょう。それでも、歯ブラシだけで取り除ける歯垢(細菌の塊)は全体の約60%程といわれています。歯周病や虫歯をしっかり予防するためには、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシ等の補助道具を併用して歯間清掃を行うことがおすすめです。そして、歯科での定期検診を受けることも大切です☆
2. 舌をキレイに保つ
舌の表面は「舌乳頭」とよばれる細かい突起が無数にあります。この突起と突起の間が細菌の住処になっていて、その中には細菌の餌となる食べカスや古くなった口の粘膜が入り込み、これらがこびりついて出来たものを「舌苔(ぜったい)」と呼び、口臭の原因にもなっています。舌の表面がやや白っぽい程度なら問題はありませんが、真っ白な状態でしたら、舌専用ブラシやガーゼなどでやさしく汚れを取り除くと良いでしょう。ただ、強く磨きすぎてしまうと舌は傷つけてしまう場合もあるので、舌を清潔に保つことも大切ですが、やりすぎには注意しましょう。
3. 唾液の分泌量を増やす
唾液には、口内細菌の繁殖を防ぐはたらき(自浄作用)があるため、食事の時にはよく咀嚼する、唾液腺のマッサージを取り入れるなど、唾液の分泌を促すとより良いでしょう。ガムを長時間噛むことも有効的でしょう。唾液の分泌は、加齢やストレスなどでも減少する場合があるので要注意です。唾液の分泌量の減少はお口の内が乾燥し、菌が繁殖しやすい傾向にあるので、こまめな水分補給も忘れずにおこないましょう。
4. 生活習慣を見直す
タバコやコーヒーは口臭の原因にもなりますので、摂取頻度を調整できると良いでしょう。また、ストレスなどは唾液の分泌量の減少にもつながりますので要注意です。
上記の中で取り組めそうなことはありましたか?なにより継続することが大切なので、1つ1つできることから取り組んでいきましょう^^