皆さまこんにちは。東京都中央区新富の榎本歯科医院、歯科衛生士の緑川です。
日々診療をしている中で、虫歯、歯周病等疾患があれば治療を行っておりますが、治療がひと段落した後も健康維持のために【定期健診】を皆さまにすすめています。
悪くなってから治療するのではどんどん歯の寿命が短くなってしまうので、悪くならないように守っていくという【予防】を常に意識しています。歯を残すための予防運動として有名なので【8020運動】です。
1度は耳にしたことがあるのはではないでしょうか^^??
今回はこの8020運動についてお話させて頂きたいと思います!
私たちが住んでいる日本は世界有数の長寿国です。
日本人の平均寿命は男性81.25歳、女性87.32歳(2018年)で、男女の平均寿命では世界で一位という栄冠を持っています。
しかし、歯の寿命がこれに追いついていません><
そこで登場したのが8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動です。
これは80歳の時に20本の歯を残そうという運動で、平成元年に厚生省(現・厚生労働省)や日本歯科医師会などによって始まりました!
最低でも20本以上の機能する歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。
『なぜ20本なの?』と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
この本数にももちろん理由があります。
咀嚼と歯の本数の関係を調査した結果、20本の歯があれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めることが科学的に明らかになっているのです!
では実際に80歳で20本以上維持できている人はどれだけいらっしゃるのでしょう?
下記の表は年齢別での20本以上ご自身の歯を維持できている方の割合を示しています。
厚生労働省「H28歯科疾患実態調査」
この歯科疾患実態調査は厚生労働省が行っており、
80~84歳の方に注目してみていくと・・・
平成5年 11.7%
平成11年 13.0%
平成17年 21.1%
平成23年 28.9%
平成28年 44.2%
となっています。
近年では4割近くの方が8020運動を達成しているんです^^
それともう一つ注目したいことがあります。
どの年齢層にもあてはまりますが、年々検査時期が近年に近づくほど歯の残存数は増えているので、これは昔より皆さんの歯への予防の意識が高まってきていることもわかりますね!
美味しい食事はそのまま生きる楽しみに繋がり、更にあなたの健康寿命をのばしてくれます。
よりよい将来のために、是非、定期健診を習慣にしていきましょう^^