院長・スタッフブログblog

小児矯正治療の症例5

こんにちは。中央区新富にあります榎本歯科医院、矯正担当の榎本です。

昨年の1月下旬に日本で初めて新型コロナウィルスが検出され、あれから1年以上経ちました。いまだに、日本はもちろん世界中でコロナウィルスとの闘いは続いています。私自身、“今までの日常ではない生活”に慣れてきている部分もあるので、改めて、できる限りの感染予防を率先して行っていこうと気を引き締めているところです。

 

さて、今回も小児矯正治療の症例をご紹介いたします。

症例5)初診時年齢7歳1か月の男の子

<治療前> 小学校の歯科検診で歯並びを指摘され、当院を受診されました。

混合歯列期であり順調に永久歯への交換が進んでいました。口腔内写真からもお分かりのとおり、いわゆる“出っ歯”であり前歯で物を噛み切るのが難しいようでした。お母様はお子さんが「いつもポカンと口が開いている。」ことを気にしていらっしゃいました。横顔の写真でも口唇は開いており、お子さんは「口が閉じずらいんだもん。」と言っていました。骨格的には上あごと下あごの土台のずれが大きく、下あごは頭全体に対して後方に位置していました。

後日、お子さんとお母様に検査結果をお伝えしました。ご相談の結果、さっそく矯正治療を開始することとしました。

<治療経過>

骨格的に下あごが後方に位置していることから、下あごの前方成長を促すことを目的とし就寝時に取り外しのできる装置を使用していただくこととしました。

この装置はお子さんご自身で着脱し、お口の中に入れるとすっぽりはまり込み自然と下あごが前に出るように作られています。成長期のあごの関節は順応性が高いので、このような装置による前方への成長促進といった効果が期待できます。

しかし、生体反応というのはお子さんそれぞれ異なります。効果が現れないからと装置をひたすら使い続けるのはあごにとっても良くないですし、お子さんのストレスにもなってしまいます。一定期間、使用していただき再評価を行うことはとても大切です。

<治療経過>

装置を使い始めてから5年以上が経過し13歳になりました。大変ではないか心配になり時々尋ねていますが、「毎晩使うのがもう当たり前になっている。」と言ってくれて、彼の頑張りに本当に感動しております。

初診時、かなり出っ歯で唇を閉じるのが難しいようでしたが、成長の波にうまくのることができ現在では口元もすっきりとし奥歯もよくかみ合うようになりました。

現在、第二大臼歯まですべての永久歯が揃っています。若干の歯のねじれなどもありますが、お子さんとお母様とご相談の結果、ブラケット装置による本格矯正は望まれませんでした。しかし、現状維持と後戻り防止のため引き続きフレンケル装置を就寝時に使っていただくこととし、現在は3~4か月に1回、来院してチェックを行っています。

 

お子さんの成長は、コロナ禍であろうと止まることなく日々進んでいきます。状態によっては、早くから矯正治療を開始した方が望ましいこともあります。ぜひ一度ご相談くださいませ。